神原のブログ

同人小説などを書いています。

【スタプリ9話感想】キュアセレーネの真の加入回だよこれは

スター☆トゥインクルプリキュア 9話『友情のリング! スタードーナツ☆』

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【スタートゥインクルプリキュア】「夜空に輝く神秘の月明かり! キュアセレーネ!」/「神原ハヤオ@十華荘」のイラスト [pixiv]

作画が良い回はな……だいたい話もいいんだぜ

 

今回は地球でのお話。メインとしては『完璧という重圧に押しつぶされそうになるまどかパイセン』のストーリー。サブキャラも作画演出が相まってかなりイキイキと動いてましたが、このメインストーリーの脂の乗り方がとても良かった。

 

5話でも描かれた通り、まどかさんは父親の期待に応えながら、しかしプリキュアであることを父親には隠し続けなければいけないという極めて難しい立場に身を置いています。今回はまさにその部分の重圧に苦しむまどかさんが描かれた形に。周囲の期待に答えてうんぬんは歴代ブルーキュアの恒例イベントかと存じますが、こんな序盤でぶっこんでくるとは。しかし、まどかさんのプリキュア内でのスタンスを明瞭にしつつ絆を深めるという点ではまさに真の加入イベントであったとも言えます。正直5話のオチは不完全燃焼感もあったしね。

 

茶道の習い事、弓道の習い事、ピアノにお花……それに生徒会に受験勉強、さらにはプリキュアとしての使命。ありとあらゆる重圧に全て期待通り答えようとする様はすごいと思う反面疲労も当然のように感じます。うっかりとしたミスを連発し、しかもミスをしたことをひかる達にすら隠そうとしてしまうまどか。この時点での彼女は、自分のことだけで手いっぱいになってしまっているのですね。自分で自覚していた通り、『自分のことばかり』。

そんな彼女に、ひかるは『寄り道』を誘います。まどかがまだ行ったことない商店街、今までやったことのなかった遊び、食べたことのなかったスタードーナッツ。一見どれも無駄なことですが、しかし『楽しい』という気持ちはまどかに必要だったもの。こういう『本当に必要なもの』を見抜く力がひかるにはあります。『天体観測で鍛えられた目力』とはえれな評ですが、観察眼というやつですね(だからこそ3話での喧嘩はひかるらしくないと思ってしまう……)。

そして今回のMVPはえれな。「まどかが困った時は、私たちを頼ってよ!」

弱みを隠す、ということは『頼っていなかった』ということであり、まどかが性格上簡単に人に頼ってはいけないと自責し続けていたということであり、そういう負の側面を明るく照らしたのがえれなです。う~ん、太陽。

このセリフを受けて、まどかも「皆さんが困った時は、私が守ります!」と決意する。香久矢まどかが真のプリキュア4人目の仲間になった瞬間だと思います。

 

総じて、まどかの加入回として非常に丁寧にまとまったお話だと感じました。スタプリのすごいところは、こういう丁寧なお話の合間に『プルンスのドーナッツ探求』とか『姫ノ城桜子がまどかにバリバリライバル心を燃やす話』とか『やたら表情豊富なひかるとララ』といういろいろな濃い要素が詰め込まれていることなのだ……

 

ハートマークの触手はズルいルン!!

 

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