スター☆トゥインクルプリキュア 10話『キラッキラ☆ 惑星クマリンへようこそ!』
今回は宇宙が舞台の回。地球と宇宙で交互にやっていくのかな。
クマリンと言えば桜の香り成分クマリンを思い出します。桜餅がどうこうのって話になるのかなあ。クマリン星人は芋虫っぽかったりするのかなぁ。
違ったわ
惑星クマリンはクマリン星人の星。クマリン星人は地球で言うところのクマムシに似た姿の生き物でした。虫っぽいのは合ってた。
重力は地球の2倍、寒暖の差が激しく、植物すら鉱物のように固くなっているという過酷な環境の星クマリン星。この環境に適応して、クマリン星人は「どんな環境でも死なない」クマムシに似た姿に進化した、と。プリキュアでSF……だと……!
(といいつつ、プリキュアでのSF描写は実は珍しくない。タイムパラドックスが絡んでくるHugプリとか高度管理社会が敵になっていたフレッシュとか)
_人人人人人人人人人_
> 行こう! 宇宙 <
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りょう爺の一押し星座・南十字座(サザンクロス)が見たくなった星奈ひかるさん。スターカラーペンを探すという口実で、強引に宇宙に皆を連れ出します。スタプリのスピード感はひかるがいてこそ、ですが宇宙開発特別捜査局(まどか父が局長)が厳重警戒をしている今、不用意なロケットの使用は危険では……とまどかさん。ここらへん丁寧に各キャラのスタンスが出てていいです。
スタンスが出ててよかったのはララさんも。宇宙旅の経験者であり、また自国では成人している星人のララらしさというか、一歩進んだ立ち位置がわかりやすかった。
ララの立ち位置って地球だと微妙なところがあるんですよね。博識さはAIの印象だし、知的さも最近はまどかが担当しているし。ただ、ララには知的さとは微妙に違う『大人らしい堅実さ』がある印象。それは3話での慎重さもそうだし、今回ラストのとっさの機転(無言でロケットを手配)もそう。
なんというか、肝が座っていますよね。伊達に自己責任で宇宙を旅してない。
反面、勢いで宇宙に飛び出したひかるの迂闊さや、他メンバーのピンチ状況での硬直なんかは年相応さを感じたり。三幹部から逃げられたのはほぼララとプルンスの動きでしたし、ここらへんは大人としての責任感がそうさせているのかも。
「ぬくぬくとした環境で生きるお前が、知った風な口を!」
なぜかガンダムに出てきそうな台詞回しの多いカッパード。今回もキレッキレ。
なんと三幹部の同時出撃ということで、いつもとは趣の違う戦闘シーン。しっかし連携がしっかりしてるな……部隊指揮のテンジョウ、前線で戦うカッパード、そして後方でプリンセスペンを探すアイワーン。いがみ合ってこそいれど、戦闘部隊なのですね。ちゃんと連携が取れる。クマリン星のプリンセスペンを探し出すだけに止まらず、ひかるのプリンセスペンも奪い、カッパードとテンジョウでプリキュア4人を完封。今回は『あのお方』の助力もあったとはいえ、的確な作戦行動が勝因だったことは疑う余地がありません。しかもダークペンを使おうとするアイワーンをバケニャンがわざわざ止める(不要と判断した)という念の入りよう。
IQ高えなおい!
総じて、かなり細かいところまでIQの高さが発揮された回だったといえます。戦闘回メイン回でここまでIQを感じたのはプリキュアだと珍しいような。バトルものとして単純に面白かったですし、次回で今回の敗北をどう覆していくかも気になります。まどか父の動向も切迫しているし。
……実は、今回ラストですでにテンジョウの口から『あのお方の力は消えてしまったし、クマリン星での活動の疲労が部下にある』という逆転フラグがちゃんと語られているんですよね。
IQ高えなおい!