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【ふたりは42話感想】プリキュアはヒーローじゃない

ふたりはプリキュア 42話『ふたりはひとつ! なぎさとほのか最強の絆』

 

ヒーローじゃなくてヒロインだよ、っていう話だけじゃないくてね。

ふたりはプリキュア』という作品を理解するにあたり、非常に重要な回。闇の戦士たちのスタンスが確定し、それを受けてプリキュア側の『軸』も改めて力強く提示された形になりました。

 

闇の戦士

前話にて、『全てを喰らい尽くす力』は闇の戦士たち自身も蝕んでいることが露呈。

ベルゼイ・ジュナ・レギーネの3人は自分たちの延命のため『全てを生み出す力』を手に入れることを決意。自分たちの未来のために、ついに生みの親たるジャアクキングをも裏切る選択をしたのです。3クール目からジャアクキングの影が薄かったのはこのあたりが要因か。ただジャアクキングに尽くしていた初期5幹部と異なり、闇の戦士たちは明確に独立した自我を持っていたわけですね。

この覚悟を決めた3人は一致団結しプリキュアを襲撃。ほのかを闇の世界に拉致し、ふたりを分断してしまいます。

 

プリキュアは何のために戦うのか?

分断されたプリキュアに対し、ベルゼイらは実力行使と精神攻撃で追い詰めにかかります。

『命あるものは全て自分のために生きる』『お前も結局は自分のために相手を探しているにすぎない』『全ては自分自身のためなのだ』

他人のために戦うなどというのは幻想だというわけです。それに対し、追い詰められたなぎさの答えは……

「あたしがあたしのために、ほのか探して何が悪いの? 自分を大切にして何がいけないのよ?」

……しびれるね。決意したなぎさは、ほのかを取り戻すために一人闇の戦士たち相手に飛びかかっていくわけです。

 

プリキュアという力が、プリキュアという作品が何であるのか、ここで再度提示されたように思います。

プリキュアは、他人のため正義のため戦う……いわゆる正義の味方ではなく

等身大の少女が自分自身のかけがえのない生活を守る、そのための力なのではないかと。

自分自身を大切にするということの延長に友達をつくることがあり、その友達を大切にすることがあり、そして自分たちが暮らすこの世界を守るということがある……。

 

『創造主ではなく自分たちの命のために戦う敵』である闇の戦士たちの存在が、プリキュア側のスタンスを分かりやすく浮かび上がらせたのかな。ほのかのもとへたどり着いたなぎさが、年相応に感情をあらわにして見せたのも『ヒーロー性の否定』に一躍買っていますね。ここらへん、似たようなシチュエーションだったけれど『なぎさのヒーロー性』を描いていた17話とは違う描写になっていて面白いです。

kanbara.hatenablog.jp

実際のところ、闇の戦士とプリキュア両者のスタンスは非常に似通ったところにあります。唯一にして最大の違いは、闇の戦士たちは『自分たちのためなら他はどうなっても構わない』という考え方である点でしょう。『全ては自分のため、自分だけのため』。それに対するプリキュアは……『全ては自分のためかもしれない、だけどそれは自分だけのためじゃない』 そういうことです。

 

アクション!

文章でまとめて面白いのはテーマ性などについてだと思いますので、アクション面について文字数を割いて書き起こすことはしませんが、一言で言えば『やばいくらい動く回』でもありました。

幹部との正面衝突にふさわしい豪華なアクション回です。動きのスピード感、見栄を切るカット割、久々のレインボーブレス装着状態での戦闘描写など胸熱が盛りだくさん。

これはね、もう……自分で確かめてくれ……!という感じです。

 

 

あと内容とは特に関係はないんですが、この回から冬服に変わっているのも見逃せないポイント。

 

 

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