ふたりはプリキュア 9話『取り返せ!メポメポ大作戦』
前回のほのかとの喧嘩を振り返るなぎさ。喧嘩を乗り越えたことでようやっと友達同士になることができて良かったと、めずらしく回想が前向きにしめられています。
今度はメップルと口喧嘩。ちょっかいを出したのは言うまでもなくメップル。お前な。
腹に据えかねたなぎさは、「体調が悪い」と言うメップルの言葉をいつもの口八丁だと思い無視。が、実際にメップルは体調が悪そうで……という話のようです。
ドツクゾーン。ジャアクキングはプリズムストーンが7つ揃わないことに苛立ちを感じ始めています。7つ揃わなければ、ジャアクキングは自分の命をいずれ保てなくなってしまう。
妖精達が石をどこかに隠している以上、妖精たちを生け捕りにしろと命令するジャアクキング。今回もゲキドラーゴが石の回収を命じられました。大丈夫か。
学校。りなとしほ(なぎさの友達s)がほのかとなぎさがいつの間にか親しくなっていることに驚いたり、1限目から数学の抜き打ちテストだったりといろいろあります。が、そうこうしている間にメップルの体調は目に見えて悪化。顔が真っ赤! ようやっとメップルの朝の自己申告が嘘ではなかったことに気がつくなぎさでしたが、メップルをただの携帯電話だと勘違いした教頭先生に没収されてしまいます。憎まれ役ではありますが、教師として真っ当に仕事をしているんですよね教頭先生も。見直したぞ教頭。
職員室に収容されてしまったメップル。困ったことになったなぎさとほのか。
ミップル曰く、もともと人間世界の環境は妖精には厳しい。100年間この世界で暮らしていた(4話参照)ミップルはともかく、来たばかりのメップルはここ最近の騒動の疲れがもろに響いてしまったのだとか。
「あいつはあいつでがんばってたんだ……」
反省するなぎさ。8話もそうだったのですが、なぎさもほのかも反省までが早いので見ていて安心感があります。光の園からカードの形でついてきている医者『パルプ』をメップルにスラッシュすれば、メップルを治療できる。自責の念からか、職員室の教頭の元へ無策でつっこんでしまうなぎさ。が、教頭は「これは集団のルールだ」とつっぱねます。そりゃそうだ。
教頭は教師として正しい、しかしメップルの命がかかっているのも事実。手段を選ばないことを決めたなぎさは、ラーメン屋に変装。職員室に潜り込みます。が、失敗。なぎさだとバレなかっただけでもすごい。続いては宅配便の回収を装い、が失敗。
「上手くいくと思ったのになぁ……」
「そういうとこすごいよね」
ほのかに暗にバカだと言われているなぎさ。ほのかもほのかで無鉄砲ではあるんですが、考えた末に極端な結論を出して行動に移すほのかと、考える前に行動を実行してしまうなぎさの差ですかね。
久々登場たこ焼き屋台のアカネさん。今日はサブキャラが多く登場しますね。
元ベローネOGのアカネさん曰く、教頭は生徒から没収した漫画本にはまり、放課後最後まで残ってはその漫画本をこっそり読むと言う(あまり褒められたものではない)趣味があるらしい。その趣味のために本当は漫画本だけを没収したいがそれでは示しがつかないので、他の嗜好品も見つけ次第没収しているんだとか。見損なったぞ教頭!
あとアカネさんが二人が親しくなったことに気がつくシーンがいいですね。
放課後。情報通り漫画本を読んでいて職員室から動かない教頭。教頭の名誉のために一応フォローしておくなら、多分彼が学校を出るのは元々一番最後に戸締り片付け等をするためで、それまでの時間を潰しているんだと思います。このフォローいるか?
教頭が帰るまでの間、身を隠して待っていることにしたなぎさ達。ほのかの判断は賢明です。
メップルとは毎日ケンカばかりだったけれど、いなくなってしまうのはとても心配で寂しく感じているなぎさ。ほのかとだけではなく、メップルミップルともいつの間にか心の距離が近づいていたと気がつきます。
日はすっかり落ちてしまいました。教頭はようやっと帰り支度。なぎさから回収した携帯電話がなぜか開かないことに興味を持ち、そもそもこれが何なのか調べるために持ち去ってしまいます。と、闇の気配が学園上空に。理科準備室のドアが一人でに開きます。
教室の前に立つ生徒らしき人影に注意する教頭。が、それは生徒ではなく人体模型。悲鳴を上げる教頭。
なんで急にホラー風に……
悲鳴を聞いてかけつけたなぎさ達。人体模型は教頭先生からメップルを強奪。
完全におばけの類だと勘違いしたなぎさ達は、自分たちを追ってくる人体模型から必死に逃げ惑います。
学校外まで逃げ出してきたなぎさとほのか。その前に現れたゲキドラーゴ。
「やっぱりさっきのはザケンナー!」
「そうザケンナ」
いやなんで今ダジャレ言ったの。
とはいえピンチです。ゲキドラーゴはメップルをその手に入れてしまいました。
ここでゲキドラーゴは、メップルが病気で高熱を出していることに気がつきます。
妖精達が石をどこかに隠している以上、妖精たちを生け捕りにしろと命令するジャアクキング
もし病気でメップルが死んでしまえば、ジャアクキング様の命令を果たせない!とパニックになるおバカ系幹部のゲキドラーゴ。私ならメップルを治せると言うなぎさに、まんまとメップルを返却してしまいます。
「なぎさ! 変身できるよ!」
ほのかの一言で、ゲキドラーゴは自分が騙されたことに気がつきます。いやまあなぎさはメップルがただ心配だっただけだと思うんですが、それはそれとしてゲキドラーゴはバカです。
逆上したゲキドラーゴは人体模型ザケンナーを巨大化させ、なぎさ達を襲います。踏み潰せ!というゲキドラーゴの命をうけ、ザケンナーはゲキドラーゴを要望通り踏み潰します。ザケンナーの頭の良さは使用者の頭の良さに比例するらしい。
その隙にプリキュアに変身。
変身したキュアブラックは苦しそうです。どうやらメップルの体調不良が変身するとなぎさにも反映されてしまうらしい。そんなシステムとは知りませんでした。
ゲキドラーゴがザケンナーの足裏から脱出したことで、ザケンナーの体勢が一時的に崩れます。あまり時間をかけられないプリキュアたちはその隙をつきプリキュア・マーブルスクリューをゲキドラーゴに食らわせました。
戦闘後。メップルを『パルプ』のカードで治療するなぎさ。
メップルがなんとかなったため、今度は教頭先生を助け起こすなぎさ達。なぎさ達は(さらりと教頭の漫画趣味を知っているぞと言外に脅した上で)携帯電話ではなく『お守り』なんだ、優等生のほのかも同じ『お守り』を持っているよと騙し説得しました。
翌朝。今日もまたケンカするなぎさとメップル。メップルまったく反省しねえな。母親と弟は以上に大きい独り言だと思い心配を募らせます。というところで次回。
日常回の楽しさ
初代プリキュアの魅力もいろいろとあるのですが、この9話をみていて思うのは日常回の面白さですね。丁寧なキャラクター描写の積み重ねがかなり効いてきている感じがあります。それはもちろんなぎさとほのかという主役キャラもですが、りなとしほ・教頭・アカネさん・ゲキドラーゴも含め、プリキュアを囲む面々も各回で少しずつキャラが掘り下げられてきました。単純な学園ものとしても、どんどん脂が乗ってきている感じがします。
何でもない回が楽しい。