ふたりはプリキュア 3話『イケてる実習生に気をつけろ!』
開幕胃痛タイム。再三の失敗をジャアクキングに叱責されるピーサード。
「お前の代わりはいくらでもいる。そのことを忘れるなピーサード!」
つらい。ブラック会社かな。
今回もなぎさのあらすじ回想タイム。自分が巻き込まれたことに困惑しながら悶々とするなぎさ。活発そうな見た目に反して繊細な面があるのがなぎさという人物です。1話から徹底されているのでだいぶ飲み込めてきました。
そんななぎさに声を掛けたのは藤ピー先輩。思わずドギマギするなぎさですが、藤ピー先輩は別の男友達に声をかけていただけでした。ベタだ~。青春だね~。
恰幅のいい校長と、長いものに巻かれろみたいな雰囲気の教頭。サブキャラも増えてきましたね。校長と教頭の会話から教育実習生が赴任してくることがわかります。今回の話の主軸ですかね。
なぎさのクラスでも教育実習生の噂が。なんでもイケメンが多いとか。心を踊らせるなぎさ含めたラクロス勢。イケメン推しすごいなこのアニメ。イケメン話に夢中で先生の話を聞いていなかったことが災いし、社会見学の委員を押し付けられるなぎさ。なぎさだけでは不安だからと、学級委員のほのかにも社会見学の委員役が回されます。ここの流れがめちゃくちゃ自然で完璧すぎる。
そして放課後、ほのかは「社会見学についての相談」という体裁でラクロス部からなぎさをひっぱりだします。この流れも自然。ほのかは頭が回りますね。
雪城家の家の大きさに驚くなぎさ。そういえばほのかの家に遊びにきたのはこれが初めてでした。
ほのかのご両親は海外に赴任中で、今はお婆ちゃんと二人暮らしだそうです。
「ちょっと前までは家政婦さんがいたんだけど」
さらっと言ってますがけっこうなお嬢様ですよね彼女。
当然部屋も広く、なぎさ曰く「私の部屋の2倍くらいある」とのこと。
なぎさは部屋で意味深に伏せられている写真立てを見つけて、もしや彼氏?と下世話な興味からそれを見ました。それはブレキストン博士の写真。誰。いや誰。ほのかは割と謎な部分があります。
さっそくミップルメップルに質問を始める二人。
まずはなぜ携帯電話の姿なのか。なんでも元の世界では普通に妖精の姿だったらしいです。異世界だと元の姿を保てないとか。携帯モードはいわゆる保護形態なのか携帯だけに。一時的であれば、こちらの世界でも妖精の姿には戻れるらしいですが。
ミップルメップルのしっぽにはプリズムストーンが入っているとのこと。どこに持っているんだと思っていたら体内に入れていたとは。それ後でちゃんと取り出せる? 大丈夫?
光の園は7つのプリズムストーンの「全てを生み出す力」で守られていたらしいです。そのうち5つがドツクゾーンに奪われ、クイーンと長老は残された2つをミップルメップルに託し虹の園=人間界に逃したとのこと。
もしその2つまでドツクゾーンに奪われてしまったら、光の園は滅びてしまう。それだけではなく、ドツクゾーンを止める力が失われてしまえば人間の世界もドツクゾーンに食い尽くされ、いずれ全ての世界は闇の世界に変わってしまうとのこと。
「話でかくない?」
なぎさの一言がごもっともすぎてツボに入ります。一般中学生が背負う重さじゃないよねこれは。
話の途中でクッキーを持ってきたほのかのお婆ちゃん。「あら、それお揃いね?」目ざとく、二人がお揃いの携帯(ミップルメップルたち)を持っていることに気がつきます。「なぎささん、ほのかをよろしくね」意味深に言ってさっていくお婆ちゃん。いや絶対何か知ってるでしょ。そもそもミップルは雪城家の蔵に保管されていたわけですし……。
さてピーサード。なぎさとほのかの制服と同じ制服を街中で見つけ、作戦を立案しました。その作戦とは教育実習生に化けて、直接学園に乗り込むこと。つい最近人間界に来た割にはずいぶんクレバーな作戦を考えましたね。
教育実習生・風間竜一に化けてまんまと学園に潜入したピーサード。生徒からもイケメン、なぎさ達の担任の竹之内先生も「あら~いい男」と思わず漏らすほどの美形です。イケメン好きだねあなた達。ピーサードは教壇で一言も喋らず、ひたすらプリキュアの変身前を探します。まんまとなぎさを発見。
このシーンの何が好きって、ピーサードが一切余計な演技をしてないってことです。あくまでも目的のために潜入しただけ。ピーサードはとにかくガチな敵キャラです。好感が持てる。
なぎさの担任の竹之内先生を洗脳し、なぎさを体育館に呼び出させるピーサード。そして先生を人質にプリズムストーンを要求します。やることがエグい。変身アイテムをクラスにおいてきている上、ほのかとも別行動のなぎさにはどうしようもない状況です。ここまで見越して手を打ってきたと。身近な人を利用して、完全になぎさの不意をつきました。絶体絶命。
と、異変を察知しミップルメップルと一緒に現れるほのか。ずいぶんヒーロー然とした登場ですね。
そして変身する二人。先生の洗脳を解くためにも、負けるわけにはいきません。
「今日こそは息の根を止めてやる!」
ピーサードはガチ。倒すではなく殺しにかかってきています。ザケンナーで体育館の中の備品をあやつり波状攻撃をしかけるピーサード。洗脳した先生を使って二人の行動を制限することも怠りません。
先生も含めて危険にさらされたことに激怒する二人。プリキュアマーブルスクリューでザケンナーを撃破します。ピーサードの敗因はプリキュアを怒らせたことです。
ザケンナー撃退後、担任の先生には記憶がありません。授業をサボって体育館にいる二人をしかりつける先生ぇ。そんな殺生な、というところで次回です。
今回の脚本、ずいぶん丁寧だった印象があります。説得力がありました。
敵幹部が学園に潜入してくるって割ととんでも描写だと思うんですが、ピーサードの作戦はけっこう合理的で良かったです。
作戦的には完全に決まっていたし、ザケンナーも終始プリキュアを圧倒していたんですがね~。なんというかプリキュアマーブルスクリューが反則級に強いなって印象があります。
がんばれピーサード! プリキュアにも高圧的な上司にも負けずにまた人間界に来るんだ!