神原のブログ

同人小説などを書いています。

ふたりはプリキュア1話感想

2004年2月1日、今や伝説となったアニメシリーズがスタートしました。

ふたりはプリキュア』の第一話が放送されたのです。もっとも、この第一話時点では誰一人としてこの作品が15年も続く長寿シリーズになるとは予想もしていなかったでしょうが。

その『ふたりはプリキュア』ですが、アマゾンプライムで第1期が全話配信されています。いい機会ですので、プリキュア全シリーズを見返していきたいというのが今回の企画内容です。

 

 

まずプリキュアを見返していくに当たって、私自身のプリキュア来歴を軽く説明します。

 

ふたりはプリキュア:リアタイで視聴。当時小学生。

ふたりはプリキュアMax Heart:同上

ふたりはプリキュアSplash Star:リアタイでは離れてしまったが、後にレンタルで全話見返した。

Yes!プリキュア5:未視聴

Yes!プリキュア5GoGo!:未視聴

フレッシュプリキュア!:レンタルで視聴済み

ハートキャッチプリキュア!:リアタイで視聴。プリキュアシリーズに再びはまったきっかけ。

スイートプリキュア♪:リアタイ

スマイルプリキュア!:リアタイ

ドキドキ!プリキュア:リアタイ

ハピネスチャージプリキュア!:リアタイ

Go!プリンセスプリキュア:リアタイ。今のところ一番好きなシリーズ。

魔法つかいプリキュア!:リアタイ

キラキラ☆プリキュアアラモード:途中までしか見れていない。録画はある。

HUGっと!プリキュア:リアタイ

 

という感じです。まったく見ていないのはプリキュア5ぐらいですが、内容を忘れかけているシリーズも多いので基本的には全シリーズ復習したいと考えています。

もっとも順番通りに見ていく気はなくて、基本的には古い作品新しい作品そのときの気分で織り交ぜながら見返していければいいなと。

 

前置きが長くなってしまいましたが、さっそく初代プリキュアの第一話を見ていきます。

 

 

ふたりはプリキュア 1話『私たちが変身!? ありえない!』

 

そうか、画面4:3か。ハイビジョン画角になれすぎて違和感を感じる。1話だけあって、作画がいいですね。

ラクロスの練習をする美墨なぎさ。どう見ても危険そうな実験を披露する雪城ほのか。この二人、物語最初の時点では一切接点がなかったんですね。考えてみれば当然なんですが、コンビとしての二人に慣れすぎていた。

 

OP。「プリティでキュアキュア♬」当時は曲の意味がさっぱりわかりませんでしたが、改めて見返してみるとやっぱりわからん。

 

OPあけ。流れ星の話をしているなぎさ達に、突如流れ星の雑学でからんでくるほのかさん。彼女はうんちく女王と呼ばれていて、しかも男子にもモテモテらしいです。

なぎさもなぎさでラブレターをたくさんもらっています。なぎさのは全部女子からだけどね

授業中、問題に答えられないなぎさと、先生の出題ミスを指摘する余裕さを見せるほのか。

 

徹底的にほのかとなぎさが対比させられていますね。しかも明らかにほのかの方がすごい少女として描写されています。

なぎさは『普通の少女』の象徴なんですね。普通に打ち込めるものがあり、普通の友達にかこまれ、普通に男の子との甘い恋に恋している。

 

夜。なぎさの前に、空から不思議な光る携帯電話が降ってきます。そしてそれを顔面キャッチプリキュアの伝統はここから始まった。警戒しまくるなぎさ。割と新鮮な光景です。最近のプリキュアの主人公達は、なぎさと比べると未知のものに対する適応力が尋常ではないなと思います。なぎさはあくまで普通の人と。

「メポ~!」

なぜか思いっきり日本語で喋る携帯電話。来て早々なぎさに「ぼくのお世話するメポ」と命令します。めっちゃ図々しいなこいつ。様子を見にきた弟の前では携帯はしゃべりません。

喋る携帯連呼は疲れるのでもう普通に言っちゃいますが、いわゆる相棒妖精のメップルです。メップルは自分を「希望の姫君ミップル」のもとへ連れて行けと言います。当然断るなぎさを泣き落としてこき使うメップル。すげえわがままだな……。

 

いろいろあって、なぎさとメップルは遊園地にたどり着きました。直接手を触れたくないからか、メップルラクロスラケットで運ぶなぎさに人間味を感じる。そこへメップルを探してやたら悪そうなやつが登場します。

出た! 最初の幹部カブキマンピーサード

すっかり忘れてたけど、こいつこんなにいい声だったのか。メップルをなぎさから奪い、さらに『プリズムストーン』とやらを要求します。何のことかわからないなぎさ。

そこにほのかが現れました。ほのかもまた、なぎさと同時刻に蔵の中でミップルと出会っていたのです。

ピーサードの不意をつき、メップルラクロスラケットでとりかえすなぎさ。割と度胸ありますよねもうこの時点で。

ピーサードはベンチやら何やらを念力で浮かせ、二人を襲います。逃げ惑う二人に、メップルとミップルは「変身」をしろと迫ります。言われるがままに、二人は変身。

 

「「デュアルオーロラウェーブ!!」」

 

魔法少女ものの変身というよりは、アーマーが装着されていくような初代の変身。とはいえ変身中にアイテムがポーチに収納されていく描写は「ああ、プリキュアの変身バンクだな」と思います。

「光の使者、キュアブラック!」

「光の使者、キュアホワイト!」

「「ふたりはプリキュア!!」」

 

「……って、何?」変身し名乗り口上も終わらせた後で、なぎさは我にかえります。どうやら口が勝手に喋っていたらしいです。これも伝統になっていく。

ピーサードを避けようとして、大ジャンプを決めてしまう二人。自分の力に戸惑いながらも、ピーサードとガチ目な肉弾戦を繰り広げます。わからないなりに必死な表情のなぎさに対し、ほのかはどこか涼しげに戦っているのが印象的です。未知の状況に対する適応力が高いのはほのかの方だと。

予想外に現れたプリキュアに対し、ピーサードは『ザケンナー』と呼ばれる怪物を呼び出し、ジェットコースターに憑依させました。空を飛ぶ巨大なジェットコースターに圧倒される二人。

ここで必殺技です。妖精に言われるがままに二人が手を繋ぐと、上空から黒と白の二色の雷が落ちてきました。それを体にチャージし、合わせて放つ必殺技『プリキュアマーブルスクリュー』が炸裂、ザケンナーを撃退しました。

 

戦いが終わり、ミップルとメップルは携帯電話から元の妖精の姿に戻りいちゃつきはじめました。プリキュアとして戦ってほしいという妖精達を前に、面白そうと乗り気気味のほのか。なぎさは「ありえなーい!!」と絶叫します。というところで次回。

 

 

見返してみて気がついたのですが、第一話時点ではなぎさは徹底的に未知の事柄を回避しようとしているんですね。未知の事柄は怖くて、しかも敵と戦うだなんて嫌だ−–という感覚は、かなり『普通の人』のそれのように感じます。常識人ですよね。物語の中でもツッコミポジションと。以降の作品における、ぶっとびがちな性格のピンク枠とは対極に位置するキャラクターに見えます(もちろんなぎさも、いざとなれば戦うことも辞さない度胸は持ち合わせているようですが)。

対してほのかは、変身することやプリキュアとしての使命に興味津々。おそらく、勉強も「わからないことを知るのが楽しい」という理由で得意なのでしょう。今のところ、能力的にも性格的にもヒーロー然として描かれているのはほのかの方です。

 

この正反対な二人が、どうやって仲良くなっていくのか。どうやって伝説の初代プリキュアコンビになっていくのか。楽しみです。