神原のブログ

同人小説などを書いています。

M1 MacにPythonを導入する

 M1チップMacにも対応した「miniforge」でPythonをインストールした。

 Pythonといえばanacondaが有名だけど、まだM1チップ非対応らしい。miniforgeはanacondaの小型版であるminicondaのM1チップ対応版……なんだって。

 自分用の備忘録として手順を書き残しておく。

1.環境確認

 ターミナルのシェルは標準のzshのままであるものとする。

 (マイクラサーバーを立てる時にbashに変えていたのを忘れていて、途中つまづいた)

 なおこの方法ではRosettaは不要だった。Homebrewとかを使う場合は必要なのかもしれないけど、まあ今回は簡単にやりたい。

 ひとまずデフォルトでのPython3の状況を調べてみる。

$ python3 -V
xcrun: error: invalid active developer path

 xcodeコマンドラインツールがインストールされていなかったのでエラーが出た。

 なのでインストールする(少し時間がかかる)

$ xcode-select --install

2.miniforge のインストール

 https://github.com/conda-forge/miniforge を下にスクロールして、M1に対応したインストーラーをダウンロードする。Apple Siliconって書いてあるやつがそれ。

$ cd Downloads # Downloadsに移動

$ bash Miniforge3-MacOSX-arm64.sh # インストーラーを実行

 途中何度か質問されるけれど全て yes。

 インストールが完了した後はターミナルの設定ファイルを再読み込みする必要がある。もしくはターミナルの再起動でも同様の操作になる。

$ source ~/.zshrc

 読み込みが成功すると自動的にconda環境になっている。名前の横に(base)と表示されていると思う。condaのbase環境だよって意味。

 このままだとターミナルを起動するたびにconda環境も起動してしまうので、次のコマンドを叩くとデフォルトをオフにできる。

$ conda config --set auto_activate_base false

3.python3の環境を作る

 基本的にbase環境はいじらないようにするらしい。なので別途 my_env という名前で環境を構築する(envは英語の『環境 enviroment』から)。

$ conda create -n my_env python=3.9

作成した環境を立ち上げる。

$ conda activate my_env

4.UI環境 JupyterLabを導入する

 JupyterLabはブラウザベースの対話形式実行環境。

 次のコマンドで今の環境にインストールできる。

$ conda install jupyterlab

 インストール後の起動は

$ jupyter lab

 終了するときは画面左上からシャットダウンを行うか、次のコマンドを入力

$ control + c

5.conda 覚書

 よく使いそうなコマンドを書いておく(僕が忘れないように)。

 あ、#から先はメモです。コンソールに打ち込むときは外す。

$ conda activate #conda起動
$ conda activate my_env #環境名を指定して起動
$ conda deactivate #conda終了

$ conda info -e #作成済みのconda環境の一覧を表示

$ conda list #現在の環境にインストール済みのパッケージを表示

$ conda install ${package_name} #現在の環境にパッケージをインストール