神原のブログ

同人小説などを書いています。

【ふたりは15話感想】父は強し、名前はたけし、なんつって

ふたりはプリキュア 15話『メッチャ危ない家族旅行』

 

家族旅行に行くというなぎさ。『レイクサイド』というホテルをお父さんが予約したのだとか。

ほのかもほのかで祖母と旅行に行くらしいです。湖のほとりにある古い旅館に行くのだとか。

湖(レイク)……ほとり(サイド)……

 

なぎさ達がやってきたのは『旅館れゐくさゐど』。歴史的仮名遣い……。名に違わずそうとう歴史がありそう(いい言い方をすると)。偶然にもほのかとそのお婆ちゃまも旅館に来てました。うれしそうななぎさ、と亮太

 

めずらしく両家族全員揃い踏み。お父さんが出てくるのは2度目(11話が最初)。やたら聞き覚えのある声だと思って調べたら声優子安武人さんなんですね。

お父さん、なんでも高校時代は科学部で現在もメーカーで新素材の研究をしているとか。テラ理系。

「お酒がノーメル賞」

恥ずかしすぎる親父ギャグ。本人は笑えますがなぎさ亮太からすれば赤っ恥です。

 

 

ほのかと二人きりになったなぎさは、『偶然にも同じ旅館になる』という現状を警戒しています。こういう日は絶対にドツクゾーンが現れる!というなぎさ。確かにそれはそうなんですが、それ言ったらおしまいでは

「たとえばこんなところに」

と言って、開いた襖の中に一瞬ポイズニーが。いや何やってんのポイズニー姉さん。

さすがに、そんなはずないよねと立ち去るなぎさ達。ドリフか何か?

 

 

旅館のおじいさんから湖の伝説を聞くなぎさ達。

湖の中に浮かぶ響島、そこにはその昔それはそれは美しい娘が住んでいた。娘には二人の幼馴染の男がいたが、年頃になり二人とも娘に恋をし、ついには果たし合いで相打ちで死んでしまう。悲しんだ娘は松の木に姿を変えてしまった。二人の着ていた鎧は島に祀られているが、そこでは今も娘の悲しい笛の音が響いている、そうな。

ガチ民話感がすごいです。

ちなみにこの島で夕日を見ると願い事が叶う、という逸話も。どっから出たよその話。まあこの手の民話にはよくありそう感もありますが。

 

夕日を見に行くことにしたなぎさとほのか。それを影で聞いている謎の女中=ポイズニー。お前はどこにでもいるね。

なぎさとほのかは、船で響島に連れて行ってもらいました。が、この船頭が実はポイズニー。変装の多彩さに定評があります。

ポイズニーザケンナーを呼び出し、ふたつの鎧に憑依させます。鎧武者にびびりまくる二人。かわいい。

 

 

一方なぎさの母、父は夕食の時間になっても戻らない二人を心配しはじめました。なぎさ父は一人、ふたりを連れ戻しに。

 

ザケンナーの隙をつき変身した二人。なんか動きの作画がすごいぞ! ホワイトの真剣白刃取りを披露するなど小技も効いています。

が、プリキュアは2体のザケンナーの連携に劣勢に。そこへ吹いてくる悲しげな笛。頭を押さえて苦しみだすザケンナー達。6話でも描かれていたのですが、ザケンナーにも元になった物の自我は多少残っています。つまりそういうことです。伝説はまことであった……

久々発動プリキュアレインボーセラピーザケンナーを浄化します。

 

戦闘後。なぎさたちを見つけたなぎさ父。いつものお調子者なふるまいはなりを潜め、本気でなぎさ達を叱ります。なぎさは今までに見たことのない父の姿に困惑します。

旅館に戻り、なぎさ達は旅館のおじいさんからもう一つの響島の伝説を聞きます。その伝説によると、二人の武者が亡くなったのは戦から協力して娘を守るためだった、とか。二人の若武者にとって、娘の命は『この世で一番大切なもの』だったのです。

 

なぎさは父が自分を厳しく叱ったのは、父親にとってなぎさが『一番大切なもの』だったからだと知ります。父親がお調子者の表面に隠している、自分への愛情を理解して父への態度を改めるなぎさ。それにしてもここのなぎさデレすぎじゃないですか。かわいい。

 

 

力の入った父親回

 

2度目の登場となったなぎさ父(美墨岳【たけし】)ですが、その魅力が前面に出た回でした。恥ずかしい親父ギャグを連発するお調子者に見えて、誰よりもなぎさを心配し、不慣れなボートで自力でなぎさたちの元までたどり着いた父。今回の話でのなぎさの動揺ぶりを見るに、普段はほぼ怒らない温厚な父親のようです。

 

戦闘シーンの動きもやたら良かった。

いくら動きが良い良い言われている初代プリキュアも、動きが良いのは節目節目の重要エピソードだけじゃないの?と思っていたのですが、毎話毎話きちんとしたドラマが戦闘の中にもあって見ていて飽きません(もちろん全ての話がそうではないですが)。

その中でも特にこの15話の戦闘シーンは良いです。構図の切り替えがダイナミックで、でかい相手との肉弾戦がスピード感よく描かれています。

実際よい。