神原のブログ

同人小説などを書いています。

【スタプリ2話感想】見た目は子供、自国じゃ大人! キュアミルキー回

スター★トゥインクルプリキュア 2話『宇宙からのオトモダチ☆ キュアミルキー誕生!』

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【羽衣ララ】「天にあまねくミルキーウェイ! キュアミルキー!」/「神原ハヤオ@十華荘」のイラスト [pixiv]
 

二人目のプリキュア回です。前話では乗り物酔いしてたぐらいしか印象のないララが主役になってくるのかな。

じゃ見てこ~

 

開幕ララ。触角を器用に使い機械を操作、ロケットの損傷率を調べています。ロケットの人工知能は「損傷率92%」と計算しました。思ったより壊れてた。

プルンスの口からプリキュアについて語られ始めます。今回は説明回かな。1話がブレーキをかけずに飛ばした回だとすれば、今回は飛ばした情報を埋めていく回の模様。

 

『星々の輝きが失われし時 トゥインクルブックと共に現れる戦士プリキュアが輝きを取り戻す』

 

どこぞの9人の究極の救世主みたいな感じ。そんな大それた力を手にしたことにテンションが上がっている星奈ひかる。すごいメンタルだ。なぎさなら絶対に話がでかすぎるとか言ってた。

それをどこか不服げに見つめるララ。

 

夜。ロケットの修復作業をしているララ。

フワは眠くなったらしく、トゥインクルブックに入っていきます。

トゥインクルブックに住んでるんだ」

とひかる。その本、前回まで存在すらしてなかったんじゃ……? フワの生態は謎だらけです。

トゥインクルブックを宇宙の宝だと預かろうとするプルンス。ひかるにとっても、トゥインクルブックは自分の宝物であるノートが変化したもの、自分の宝だと渡そうとしません。

『地球のため みんなのため そんなことより忘れちゃいけないこと、あるんじゃないの?』とは初代プリキュアのEDの歌詞ですが、これもそういうテーマですね。みんなの大切なものも、自分の大切なもの、両方守らなくちゃいけないのがプリキュアのつらいところです。覚悟はいいか。

 

とりあえずフワを匿うための安全な場所として、自分の家にララ・プルンス・フワを連れてきたひかる。庭で飼っている大きな犬はイエティと言うらしい。UMA ……。

なお宇宙星空連合の決まりにより、他の惑星との交流がない星では正体をバレてはいけない、それをやぶれば宇宙航行は100年間禁止、という法律があるようです。ちゃんとしたSF設定がプリキュアで出てきたことに多少の驚きを感じる。

 

ひかるのUMA趣味が炸裂した部屋に多少引くララとプルンス。どうも元々ひかるさんのお父さんの書斎だったとか。お父さんは今どこに? 

ララは、紙束で情報を記録していることにあきれた様子。宇宙は完全に電子化されているのか。

「本っていいんだよ。色んな所に行けるんだから」

ワープ機能が?!と驚くララに、本は頭の中に想像の世界を広げてくれるのだとひかるさん。

想像力・イマジネーションが今作のテーマ、それを体現しているのが星奈ひかる

なるほどなと思うのが、ひかるってぶっとんだ性格の割にはロジカルに物事を見る力もあるんですよね(フワの能力があれば宇宙空間でも平気だと見抜ける、など)。父親の本を読み込みながら培った能力だとすれば、かなり納得がいきます。

 

夜、ララはロケットの修理に一人戻りました。作業は基本的に触角で行うのね。

ララは、人工知能に自分がプリキュアになれる確率を計算させます。0.000000012%。限りなく0。

では星奈ひかるはどうだったのか?と計算させるララ。0.000000012%。実はまったく同じだった。

そこへ夕食を差し入れにきたひかる。

おにぎりを持ってきました。地球の食事かと一瞬興味を示すララですが、見た目が石のようだと躊躇います。

一方のひかるは、ララの持ってきた宇宙食コスモグミに興味津々。差し出されるとすぐに食べてしまいました。

「何事も経験だって。食べてないのに決めつけは、なし!

興味がある、けど先入観が邪魔をするララ。一方のひかるは(前話でのカッパードへの第一印象でも示されていましたが)先入観を持たずに人と接する子です。

説得に応じ一口食べてみたララ。

「おいしい!」

やってみなくてはわからないということを、ララも体感しました。

 

ララはすごい、というひかる。ロケットを操縦し、修理もできる。ララは「いい大人だからできて当然」と返します。ララは地球人の年齢に換算して13歳、彼女の星サマーン星では13歳が成人なのだとか。もう大人だから、ロケットも動かせるし、自分の判断で旅もできる。少女が保護者なしに宇宙を旅していることに対してこんな回答を用意したとは

どうでもいいですが地球年齢換算で13歳って、それって地球の暦だと13歳になる日数生きてるってことなのか、人間よりはるかに長寿だけど体の成長度を地球人に換算すると13歳ぐらいってことなのかよくわからないですね。前者っぽい感じがしますが。

大人の責任として、フワを守ろうとしているララ。

 

一方のカッパード、今回は池からの登場です。河童だけに水分が体に必要らしい。上司らしき人物からの連絡に、プリキュアが現れたが問題ないと息巻くカッパード。油断は命取りだぞカッパード。今までプリキュアに油断して退場した幹部が何人いると思ってるんだ。

 

 

翌朝。ロケットの修理を続けていたララのもとへやってくるひかるさん。ララの星では挨拶は触角タッチが挨拶の模様。他にも触角からは微弱な電気が流せるようです。だから機械の操作は触角なのか。

そしてまた説明タイム。今回は説明が多め。

 

地球から遠く離れた宇宙にある『星空界』、その中心には12星座のプリンセス・スタープリンセスの住むスターパレスがありました。

そのスタープリンセスの力を手に入れるため、侵略してきたのがノットレイダー。スタープリンセスは最後の希望フワを遠く宇宙に逃がし、最後の力でノットレイダーを撃退。しかし力を使い果たして、宇宙に散り散りになってしまったのでした。

 

ララたちの星もその異変に気がつき、調査をしていたのでした。その調査隊の一員だったのがララ。ララは宇宙を逃げるフワとプルンスを助け、共にノットレイダーから逃げていたのです。正義感の強い子のようです。

宇宙に散らばったスタープリンセスを取り戻すことがプリキュアの使命。プリキュアを頑張ればスタープリンセスに会える!と目を輝かせて言うひかるを、ララは内心面白くなく見ていました。

なぜしっかりしようとしている自分ではなく、能天気なひかるがプリキュアに選ばれたのか? と思うララ。

 

そんなララの気持ちも知らずに、ひかるはララを気分転換に天文台に連れ出します。遼じいがララを見つけ声をかけますが、お互いに相手の言葉がわかりません。フワの力はあくまでひかるるとララの間だけに働いているようです。これも描写による説明ですね。今回はかなり丁寧に進行します。

 

ひかるに、なぜあなたがプリキュアなのかと不満をもらすララ。自分の方がフワと一緒にいたはずなのに、と言うララを見て、ひかるはララもまたプリキュアに憧れていることに気がつきました。

うれしそうに、ララにそのことを質問するひかる。ララは「プリキュアはなりたいからってなれるもんじゃない」という常識を返します。過去の統計から考えても、自分がプリキュアになれるわけが無いと

対するひかるさんは、過去と比べても未来に何が起きるか分かるわけじゃ無いと返します。データじゃなくて、私は私、ララはララ。

 

ロケットへの帰り道をノットレイダーが襲撃します。

「そいつはいただくぞ。水も滴るいい男、カッパード参上!」

自分が直接攻撃してくる敵幹部を久しぶりに見た。今のところ怪物枠が出てきませんね。雑魚敵のノットレイはいるけど。

 

変身するひかるさん。今作の変身は歌があるのでフル尺でも間延びしなくていいですね。

キャアスターがノットレイと戦っている隙にフワと逃げ出すララ。

その前に立ちふさがるカッパード。

「奇跡は二度も起こらんよ!」

いちいちかっこいい言い回しをするカッパード。主張そのものは先ほどのララと同じです。プリキュアになれる確率はとても低い『奇跡』。そんな奇跡が、こんな立て続けに2回も起こるなど統計的にあり得ない。ララもその正論の前に返す言葉がありません。

そこへ割って入ってきたキュアスター

「データなんて関係ない! ララちゃんはララちゃんだよ! なりたい自分を思い描くの! できないなんて決めつけはなし!だよ!」

今作の精神。先入観を持たず、なりたい自分を想像してみる。行動してみる。

"フワを、自分の力で守りたい。"

そのやりたいことにララがまっすぐ向き合った時、二度目の奇跡が起こりました。

フワから飛び出た光がスターカラーペンダントとスターカラーペンに変わり、ララもまたプリキュアに変身!

「きらめく~~星の力で~~♬」

やっぱり歌うんだ。

スタートゥインクルプリキュアの共通モチーフの星とペンに加えて、水やクラゲがイメージされた変身バンク。とにかく美麗で、よく動きます。

 

二度目の奇跡に驚愕を隠せないカッパードに、二度目じゃない! 昨日の奇跡は星奈ひかるの奇跡、今日の奇跡は私の奇跡!と返すキュアミルキー。人は人、過去は過去、私は私。

キュアミルキーは触角センサーから強化された電撃を放つ必殺技プリキュア・ミルキーショックでカッパードを撃退しました。

電撃相手には部が悪いと去っていくカッパード。いちいちかっこいい。

 

 

戦闘後。ララは自分がプリキュアになれたのはひかるのおかげだと言います。

ひかるもララと同じ低確率を乗り越えてプリキュアになれた、それならきっと私にだってできるはずだと。単なる勢いでプリキュアになれたとはせず、しっかりとロジックを用意する。今作のプリキュアはその表面的な印象に反し、相当ロジカルに詰められた作品のようです。

と、スターカラーペンダントが『おうし座』のエンブレムを示しました。最初のスタープリンセス関連?というところで次回です。

 

 

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